霜止出苗(しもやみてなえいずる)

霜止出苗(しもやみてなえいずる)4月25~29日頃です。霜が降りなくなり、苗代で稲の苗が生長する頃です。

苗代で育った稲をゴールデンウイーク明けぐらいから田植えするので、農家の方はこれからが忙しくなります。農作業の開始時期を知らせる鳥をご存知ですか?

「カッコウ」と呼ばれる鳥です。カッコウは、托卵です。自分の卵を他の鳥の巣に産み付けて、ちゃっかりと育ててもらうことで有名ですね。生まれたヒナもしっかりしたもので、自分だけが餌をもらえるように他の卵やヒナを巣から蹴落として殺してしまうそうです!人間では考えられない行為ですが、カッコウにもカッコウなりの理由もあるようです。

実は、カッコウは体温の変動が激しく、卵を温めるように出来ていないという説がありますから自分では育てたくても、出来ないんですね。

それが事実なら、カッコウは可哀そうな寂しい鳥かも知れません。昔の人はカッコウの鳴き声に寂しさを感じ「閑古鳥(かんこどり)」とも呼びました。

ちょっと切ないお話です。

2018年04月26日