流派の違い

命名をするときにまず迷うのは、流派がたくさんあって、どの流派が良いのか分からなくなるんです。
○○流、××流なんて、巷にはあふれています。
神社で付けてもらったりもしますよね。
大体、大きく分けると二種類に分類されると思います。
大体ですよー
言いだしたら、それこそキリがないくらいです。
で、大まかに二種類を説明します。


☆旧仮名遣いで画数を数える方法
「くさかんむり」花・菜・茄・芳・英など
「くさかんむり」は、艸(ソウ、くさ)が、かんむりになったものですが、
旧字体では++と書いて4画で数えます。
旧仮名遣いですと「艸」となり六画となります。
漢字の成り立ちを大切にする流派では、このどちらかで判断します。
「さんずい」も普通に数えると三画と数えますが、「水」となり、四画で数えます。

☆現代仮名遣いで画数を数える方法
現在出版されている漢和辞典などに、書かれている画数を使用します。
実際に名前を書くときの筆遣い通りに計算する方法です。
「さんずい」はそのまま三画ですね。
戸籍に記載された通りに画数を数えます。
例えば、沢という字。戸籍は澤なら、普段は沢と書いていても戸籍のほうを見ます。

現代に生きる私たちは、実際に使う漢字の画数の数え方のほうが、良いんじゃないかなぁと私は思いますし、現代仮名遣いを採用されている先生の方が多いです。
しかし、各々流派の先生方は様々な経験に基づいて判断されていますので、最低限の知識として、新字体と旧字体、筆勢や戸籍で判断する方法などがあることを知っておいてもらえればと思います。
命名では、名付けた親や、ご先祖様の潜在意識や、毎日の中で繰り返し呼ばれたり、書いたりしていくことで、無意識のうちに大きな影響を及ぼしていくものだと考えられているんですね。
でも、本質は
赤ちゃんのお父さんやお母さんが、赤ちゃんのことを心から思う気持ちが一番大切であり、
納得して良い名前をつけてあげることが大切だと思います。

2017年06月12日